日本の家は地震を意識して

実際のところ、住宅地にある夫の実家は、とても交通の便がよいわりに閑静な住宅街で、住環境の良いところです。

父の家族も、結婚や、子供が生まれるなどの月日の変化で、
最大11人もの家族が暮らしてたといいます。
今の都心部にしては珍しいですよね。

当然、家族が増えるごとに、改装し増築し、今となっては広いのだけがとりえのつぎはぎだらけの家です。

戦前に、いい材料でしっかり作られている部分は、未だ頑丈なのですが、
昭和40年代ごろのあまり品質のよくない建材で作られている増築部分は、
やはり、いくら手入れをしていても老築化が隠せない状態となってきています。


建築構造を考えるときには、箱をイメージして分かりやすくします。

堅強な箱の上に、脆弱な箱を乗せて、大きく振動を与えると、どうなるでしょう。もっと分かりやすくたとえると、金属のボウルの上にお豆腐を乗せて、揺らすとどうなるでしょう?ということです。

おそらく、堅強な箱はそのまま残り、
周囲の脆弱な箱の部分が、崩れ落ちるでしょう。

極端なたとえですが、
平屋建ての上に、二階建てを増築している場合、
しかも、見るからに、通し柱を増設していない場合、
二階部分が崩れおちる可能性があるわけです。

どうして、こんな構造の家が存在するのか。
阪神大震災が起きるずっと前の物件ですからね。


私たち夫婦が結婚してからの15年の間にも、
阪神大震災、能登半島地震、中越地震や、幾度となく訪れる大型台風などで家屋倒壊のニュースをたくさん目にします。

「うちの実家、危ないよね…」
と言いつつも、新しくすることへの労力を考えると
なかなか災害に対する備えというものの根本的な策と言うのは、
個人の力及ばず…というところでしょうか。
私達も、ずるずると後回しにしていたのです。

家屋倒壊のニュースの中で、
老朽化した家屋のなかで独居老人が圧死してしまった。
そんな悲しいニュースを見ると、家族がなんとかしてあげられなかったのか、と思います。そんな反面、田舎暮らし都会暮らしに関係なく、なんら対策してこなかった私達は、たまたま震災に遭っていないだけ。その実情がよくわかるのでした。

何よりも、長年暮らしてきた老人にとっては、家に対する愛情が強いのですから。

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