私の義理の両親への想い
そうは言いましても、この決断にはかなりの覚悟が必要です。
というのも、今、核家族で暮らしている私たちの生活は、かなり自由でのんびりしたものです。
いずれ、実家に帰るだろうという想いがあったにせよ、それは20年後の退職後を想定したものでした。何より正直な気持を申しますと、妹家が実家の直ぐ傍に居を構えるということは、長男としての責任感も自尊心も、かなり薄らいでしまうものでした。
私にとっては、嫁である私を実の娘と分け隔てなく接して下さることが大変うれしく思っているのですが、
心のどこかでは、本音は実の娘がそばに居る方が安心感が強いのだろうという、嫁として、「距離を置いた位置」に居る事の心地よさ、とでも言いましょうか、甘えがあったことを否めません。
それだけに、まず最初に、私個人の意思を挟む余裕を与えて下さったことに、たいへん感謝いたします。
また、別の角度で言うなれば、寂しがり屋のお父さんに関しては、
いつも、人がお父さんの元に集まり、にぎやかにしていることが良かろう、
一緒に住むこともまた親孝行だろうと想えるのですが(男性はたいていそうですよね)
お母さんの今後のライフプランに対する本音は、どうなのだろうということを、考えざるを得ませんでした。
嫁いでから長い間、家族に振り回され苦労してきたお母さんが、
ようやく自分の想いの丈を叶えられる住居です。
今更、嫁や孫に振り回されて、どんな想いで生活しなければならないのか。本当にこぢんまりとした家で、夫婦二人で穏やかに過ごしたいのではないか、いつまでも健康を保ち、自分が動ける簡素で機能的な家で気楽に過ごしたいと、お想いなのではないでしょうか。
嫁であるからこそ、本当はどうなんだろう…と悩みながらも、
暮らしを支えるのは当然の務めでありましょうが、やはり不安が募ります。
許されたからには、一緒に暮らすことで、お互いの楽しさが倍増するような、心地よさが倍増するような、そんな暮らし方を提案しなければ、と考えております。