完成予想のイメージ
世界中で、建物の有名な町には、それぞれの土地柄のデザインや素材があり、統一された街並みが美しい景観となって、愛されているところが多くあります。
日本風といえば、木板張りや白い漆喰壁、外壁に瓦屋根、石積みの高塀といったところでしょうか。育った地域によって、日本風のイメージも若干違うでしょうね。
ところが、現代家屋では、街並み保存について風土条例の定められた一部の地域以外は、「何でもできる」というのが実情です。バロック調でも、カントリー風でも、ハワイ風でもOK。
それが、街並みとして適正かどうかというところは、建築士としてはなんとも言い難いところですが、基本的には個人の自由を尊重するのが、今の日本の建築文化です。
自由とは言っても、素材や色使いには時代時代のはやりすたりがあり、最近はわりと早いサイクルで移り変わっています。
特に住宅デザインの流行には、流れがあります。何十棟も、同じメーカーが一度に建てる団地などに行くと、その時期に流行っていたデザインがよくわかります。
もし建築計画があって、今一番。流行のデザインが知りたければ、
最新に建てられたモデルハウスを見に行けば良いでしょう。
またハウスメーカーの最新カタログなども、いちばん一般的で新しいスタイルが載っていますので、参考にしては如何でしょうか。
ハウスメーカーで家を建てるときは、たいていはグレード別に素材やパターンが決められているので、営業マンの言いなりになると、その時代でごく標準的なデザインのものができあがるでしょう。
ところが、建築では車などの工業製品とは違い、フルオーダーという建て方あるのが魅力的なところです。
世の中にある、ありとあらゆる素材、さまざまな色、さまざまな形状から、自由にものを作ることができます。建築が工業でもあり、芸術の一分野でもあるゆえんでしょう。
いずれにせよ、自分たちがどんな器に住みたいのか、
どんな素材で、どんな色で、どんな形で…ということを、明確に頭の中に描けるように、理想を膨らませてほしいものです。
最近、芸術家宅の新築において、その外壁のカラーリングと、アクセントとなる装飾品のデザインについて、あまりにも斬新なため、近隣住民から建築差し止めの裁判を起こされたという出来事がありました。
工業製品である以上、法律に合致する範囲のなかで、造らなければなりませんし、「自由」の中にも「調和」必要だということは分かっていないとダメですね。アドバイスする専門家側も、モラルとしてそのあたりを自覚しておかなければいけないと思いますが。