施工方法の検討

建築の工法には、次のようなものがあります。

<木造系>
・木造軸組工法 … 在来工法など
・木造枠組壁工法 … ツーバーフォー工法など
・木質パネルエ法 … 木質系プレハブ

<鉄骨系>
・鉄骨構造
・軽量鉄骨構造

<鉄筋コンクリート構造>


★各工法の長所・短所

<木造軸組工法>
特徴)
日本の伝統的な木造軸組構造で、木材による土台・柱・梁・筋交を交差し荷重を支える。

今でも一戸建て住宅のほとんどが木造在来工法で作られている。
木の質感が持つぬくもりや、木材に対する安心感は日本古来のもので、
民族的に受け入れやすい材料だと言える。

軽量で加工がしやすいため、変形プランや狭小住宅、リフォームにまで幅広く対応できる。しかし国産木材が高級品となりつつあり、その建築費用には幅があり決して安価でできる工法というわけではない。

長所)
・軽量で加工がしやすい
・設計の自由度が高い
・大開口が可能
・通気性がよい
・調湿作用があり、日本の四季に対応できる
・敷地の利用に対し、有効な形状が取れる
・増築、改築に対応しやすい
・施工業者が多い
・修理等メンテナンスがしやすい
・解体コストが安い
・木材の持つイメージ、精神安定効果


短所)
・維持管理の手間がかかる
・耐久性に劣る
・構造規模に限界がある
・燃える
・腐食の危険性がある
・機密性が悪い
・軽量のため地震力に対して弱い
・シロアリ被害の可能性がある
・木材の薬品処理によるシックハウス症状の危険性
・熟練工の施工でないと不安

<木造枠組壁工法>
特徴)
北米で建築されている木造住宅の工法。材料も北米から輸入されたものが多い。在来工法と異なり、壁パネルを構造体として使う。壁パネルの主要材料が2×4インチの材料を使うため、ツーバイフォーといわれるがプラットフォーム工法が正式な名称。

長所)
・壁パネルを工場等で作れるため、現場での工期短縮が可能
・在来工法に比べ、気密性が高い
・在来工法に比べ、断熱性が高い
・在来工法に比べ、燃えにくい
・在来工法に比べ、耐震性に優れている
・施工技術の差が出にくい


短所)
・開口部の位置や大きさに制限がある
・結露が起こりやすい
・自然換気量が少ないため、空気汚染に注意が必要


<木質パネルエ法>
特徴)
あらかじめ工場で生産された木質パネルを、現場で組み立てる工法。いわゆる木質系プレハブ工法といわれるもの。パネル自体が構造壁になっており、木造の中では比較的強度が高い。壁の構造は、メーカーによって特許がとられており、技術に多少の違いがある。


長所)
・ほぼ工場生産のため、品質が安定している
・機密性が高い
・断熱性が高い
・燃えにくい
・耐震性に優れている
・施工技術の差が出にくい
・工期が短い


短所)
・開口部の位置や大きさに制限がある
・結露が起こりやすい
・自然換気量が少ないため、空気汚染に注意が必要

<鉄骨造・軽量鉄骨造>
特徴)
鉄骨の柱や梁をボルトで固定する工法。強度が高く、大開口や大空間を確保することができる。体育館や事務所ビルの建設に用いられることが多く、住宅では軽量鉄骨工法の方が主流。木造在来工法の部材を、軽量鉄骨に置き換えたもの。

長所)
・大規模建築物が可能
・大開口部を作ることが可能
・躯体の耐久年数が長い
・耐火性に優れている
・風力、地震力に強い

短所)
・施工技術の差が大きい
・高熱に弱い
・サビによる劣化がある
・外壁のメンテナンスが必要
・狭小敷地での成功が困難
・鉄骨の音が響く


<鉄筋コンクリート>
特徴)
コンクリートの壁や床の中に鉄筋を配置し、一体化させた工法。
コンクリートの長所である圧縮力に対する強さと、鉄の持ついったり力に対する強さを兼ね合わせており、建築躯体の中では、最も強く耐用年数が長い。住宅専用のプレハブメーカーもあるが、主に現場で施行される。

長所)
・強度が高い
・腐食がない
・火災に強い
・風力、地震力に強い
・耐久性がある
・保温性に優れている
・シロアリ被害がない
・デザインに融通性がある
・大工の技術力による差が出にくい
・比較的間取りが自由に設定できる
・構造規模に制限がない
・屋上利用が可能
・耐用年数が長いため、ランニングコストが安い
・火災保険料が安い
・建築後のメンテナンスがよい

短所)
・湿気対策が必要(特に新築からコンクリートが完全に乾くまでの数年)
・木造に比べて工期が長い
・建築コストが高い
・狭小敷地での成功が困難
・「住宅」に必要な、温かみや柔らかさのイメージが造りにくい


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