実施設計
契約がすんだら、いよいよ実施設計です。
契約の中には、工程(スケジュール)も含まれていますので、
いたずらに時間を引き伸ばしていても仕方がありません。
覚悟を決めて、皆がそれぞれに思い描くくらいに近づくように、積極的に意見を出し合うことが必要になってきます。
私は、一応、専門家なわけですから、「できること」と「できないこと」の区別がつきます。
しかし施工業者の「得意なこと」までは理解ができないので、
いろいろなパターンで自分の理想通りのものができるのか?可能性を探っていかなければなりません。
それが設計士の仕事なのですが、建築には工程というものがありますので、実施設計にかけられる日時や費用も限られてきます。
そうすると、担当の設計士がおすすめする提案を、
足したり引いたりすることになります。
AプランとBプラン、どちらがいいですか?
どちらもお好みでなければCプランがありますが…
くらい多彩な提案があればよいのですが、
残念ながら、実際の進め方は、
一つの部屋や設備について、「良い」のか「都合が悪い」のかで、詳細が詰められていくわけです。
困ったことに、施主の注文は、全体の構想を見ているわけではなく、細部についての注文が多いため、
一つずつ解決していくと、とてもバランスが悪くなっていたり、全体の使い勝手はどうなのかと疑問を持つようなプランになっていたりします。
全体のバランスを見て、善し悪しの判断ができるタイプ
細かいところにまで、客の意向を反映して、つじつまを合わせようとする
構造が得意な人、意匠(デザイン)が得意な人、
設計士によってもいろいろです。
また、大きな会社ほど、役割分担が分かれていることがあります。
実際、私が打合せをした今回も、
・営業担当者
・主となる建築士
・実際に図面を書く建築士
・インテリアコーディネーター
・構造計算
・積算
と、各部門のスペシャリストがでてきました。たくさんの人に会うことは、多様な意見が聞けることがメリットです。しかし、担当分野ごとに都合の良いことを言うので、詳細のつじつまが合わないことも多くあります。
ハウスメーカーの中には、営業から引渡しまで一人の担当者が責任を持つシステムのところもあります。方針が、ぶれないので、安心できると思いますが、万が一担当者が不在になったとき、折り合いが合わないときに困ってしまう事になります。
こういう打合せの方法に付いても、業者を選ぶ段階で分かっていれば良いですね。